Signiture Verification using a "Siamese" Time Delay Neural Network
1. どんなもの?
ペンタブレット上に入力された署名をSiamese Neural Networkで学習し、認証システムとして利用する。
2. 先行研究と比べてどこがすごいの?
ペンの軌道に関数を適合させる関数ベースの方法は、より高い性能につながることが分かっている。また入力された署名からいくつかの特徴を抽出するような、パラメータベースの方法は、署名を記憶するためのメモリ空間を小さくするメリットがある。本研究ではニューラルネットベースのモデルにいくつかの前処理を行った特徴量を入力し、署名が入力される間の時間なども考慮しつつ、特徴量を効率よく圧縮する方法を選んでいる。
3. 技術や手法の”キモ”はどこにある?
- 2つの入力から類似度を計算するような構造のSiamese networkを利用する。
- Time Delay Neural Networkをサブネットワークとする、Siamese Networkを用いて入力される署名の特徴量を学習する。
- ペンの上下、ペンの位置、各点における速度、ペン先の軌跡などを特徴量として入力している。
4. どうやって有効だと検証した?
集められた署名情報を元に検証を行っている。偽造署名を80%認識し、本物の署名については95.5%ほど認識できている。
5. 議論はあるか?
6. 次に読むべき論文はあるか?
本研究で用いられているSiamese構造を指紋認証について応用しているもの。
Time Delay Neural Networkを用いた文字認識・署名認証について。
- Guyon, Isabelle, et al. “A time delay neural network character recognizer for a touch terminal.” Proceedings of the International Neural Network Conference, Paris, June 1990. 1990.
- Yoshimura, Mitsu, et al. “On-line Signature Verification Incorporationg the Direction of Pen Movement.” IEICE TRANSACTIONS on Information and Systems 74.7 (1991): 2083-2092.